NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』が今日2016年4月27日放送の21話で、常子がまつと滝子から高い評価を得ていました……。

 

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誤配送の犯人は誰か?

ヒロインの小橋常子(高畑充希)たち小橋家は、実家の「青柳商店」からほど近い仕出し屋「森田屋」で働きながら暮らすことになりました。「かか(母)」の君子(木村多江)は仕出し弁当の手伝いがメインで配送もし、常子と上の妹の鞠子(相楽樹)は配送メインで仕出しの手伝いもする格好でしょうか。下の妹の美子(根岸姫奈)はあまり手伝いはしていなかったかと思います。

20話では常子&鞠子が大量の「松」と「竹」の弁当をリヤカーで配送し、君子があれは何と言えば良いのでしょうか……弁当を大きな箱に入れてそれを持ち運んで配送していました。ところがどこかで手違いが発生して、「松」弁当を配るはずの客さんに「竹」弁当が届いてしまったようでした。お客さんが森田屋に血相を変えて怒鳴りこんできて、二度と頼まないと捨て台詞まで吐いていました。

森田屋の主人兼板前の宗吉(ピエール瀧)は怒って、まつ(秋野暢子)以外の全員を呼び出し怒鳴り散らしています。誰が間違えたのか、宗吉は常子たちを真っ先に疑っていました。

突然、通いの雇われ板前である長谷川哲典(浜野謙太)が「あっ!!」と声をあげ、宗吉に凄まれて恐る恐る言ったことには、「ひょっとしたらなんですけどぉ……リヤカーに弁当を運ぶときにぃ……台にぶつかっちまって、弁当の上に乗っかってた紙ぃ……落としちまいましてね……拾って載せ直したんすけど……そのときに間違って松と竹、入れ替わっちゃったのかなぁ……」ということです。聞いた宗吉が殴りかかろうとしたのを認めると長谷川が逃げ、追いかけっこが始まっていました。

 

 

常子たちがお客様に謝罪とシベリア

そこへ「まつ」が出てきて宗吉たちを黙らせました。まつは、長谷川がやらかしたことかもしれないけど、松弁当と竹弁当はそもそも重さが異なるから、手に持ったときに疑わなかった常子たちも悪いということで両成敗?としました。

さらに、松弁当を送り届けるはずが竹弁当を配ってしまったお客さんに謝罪をし、お代を返すしかないと言いました。宗吉は俺はやらねぇ、手前ら(常子たち)がやったことだから尻拭いしろい!!と常子たちにそれをさせることにしています。常子たちもそうすることを望んでいます。

常子は、まつたちから指示された松弁当の代わりに竹弁当を配ったお客さんにだけ謝罪するのではなく、竹弁当の代わりに待つ弁当を配ってしまったお客さんにも謝罪することにしています。

松弁当の方が高価だから届けられてラッキーということではなく、竹弁当に思い出や思い入れのあるお客様だっていらっしゃるのではないか、だとすれば例え高価であっても松弁当が届けられて落胆したお客様もいらっしゃるのではないか、と常子は考えたんですね。

また、長谷川が詫びとして(?)お菓子の「シベリア」を常子たちにプレゼントしていました。「シベリア」とは、小豆の餡を挟んだお菓子ですね。ジブアニメの『風立ちぬ』にも登場していました。長谷川は大将(宗吉)に怒鳴られた日は必ず帰りにシベリアを買って帰るのだそうです。

竹と間違えて松を配ったお客様へは、長谷川も一緒に謝罪をしていました。

 

 

常子の通した筋と心意気 

青柳商店の筆頭番頭の隈井栄太郎(片岡鶴太郎)は、君子たちが心配で森田屋の店先をうろつき店内の様子を窺っています。すぐにまつに見つかり、誤魔化すために宗吉と対局をしようと持ちかけています。将棋ですね。宗吉は将棋が大好物みたいです、強くはないみたいですけど。

遅く帰ってきた常子たちに宗吉が遅く帰った訳を聞き、常子たちが竹弁当を配ったお客様にも謝罪をしたことを知ると、宗吉は怒鳴り始めました。高価な弁当をもらった客に謝る必要なんてない、恥の上塗りをしたようなものだ、ということです。

まつはそれを止めさせ、どうして松を配った客にも謝罪をしたのか理由を改めて聞くと常子は「そういう“心意気”が大事なんじゃないかと思ったんです」「例えこちらが損な目に遭ったとしても、間違った筋は通しちゃいけない」「永くお店を続けていく上でそういうことが大事なんじゃないかなと思った」と答えました。

それを聞いた宗吉はまた怒鳴ろうとしましたが、「まつ」はそんな常子を「気に入った!」と言い、宗吉の怒鳴り声をかき消しています。「あんた、わかってるじゃないか。店をやるってことはそういうことが大事なんだ」「目先の儲けに捕らわれていたら、いずれ足掬われる」「君子さんもそれがわかっていたから、行こうって勧めたんだろう?」「宗吉、お前の方が商いわかっていないようだね!」と優しい口調で言っていました。

 

 

おわりに

やり取りの始終を見届けた隈井が青柳商店に戻って、大女将の滝子(大地真央)に報告していました。滝子は改めて常子の言動に感心し、青柳の家に迎えるべき人材だと再認識したようです。ということはまた君子と悶着があるのでしょうか……。

本件をきっかけにして小橋家と森田家の距離が縮まりそうで、君子たちも今まで以上に働きやすくなったことでしょう。めでたしめでたし。観ていても胸のすく展開でした。

しかし、常子の取った行動を「まつ」さんが商いの志として評価していたことについては、それは少し違うのではないかと思いました。常子は商売としてではなく、人としての筋を通そうとしたのであって、商売のこととして捉えてしまうと本質からは遠ざかる気がするからです。商売人の心構えとしても大変重要なものだとは思いますけど、商売より前もっと重要なことがある、というオチにしないと、この場合は上手くオチていないように思いました。

私はシベリアがあまり得意ではないのですが、今日の放送は美味しそうに見えました。長谷川が食べている様子を見て。

 

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